てあわせとは
「よりよく生きる(well-being)ための終活支援」
東日本大震災を機縁に、命の尊さに目覚め、つながり支え合う社会を目指します。
「手を合わせて支え合い、手を合わせて祈る」──
この2つの想いを込めて「より良い人生を生きるため(well -being)の終活」を支援します。
手を合わせ、皆の幸せを祈ります。
事業概要
犠牲者の冥福を祈る桜植樹プロジェクト
一般社団法人てあわせは、東日本大震災の犠牲者への鎮魂供養として、被災者の方々とともに津波被害沿岸に千本の桜を植樹してまいりました。
桜は、古くから悲しみを乗り越える希望の象徴として、日本人に最も愛されてきた花です。
最初の1本目は、震災から3カ月後の6月に宮城県石巻市の弘文館高校の生徒の皆さんと植樹しました。
また、同年の大震災発生前月には、ニュージーランド地震(クライストチャーチ地震)が発生し、多くの邦人留学生が亡くなったことを受け、クライストチャーチに8本の桜を寄贈しました。
さらに、活動開始から6年目となる平成29年には、千本目の桜を宮城県石巻市中瀬公園に植樹することができました。
祈りのランドマーク鎮魂の桜森と慰霊碑
そして「いつまでも忘れない、いつも見守る」場としてのグランドマーク、その中心地となるのが、石巻市皿貝にある観音寺の「鎮魂の桜森」です。
この桜森は、震災被害を受けた沿岸地域の南北400キロのほぼ中間地点であり、さらにM9の震源地から約130キロ真西に位置する特別な場所です。この地を震災の祈念の場とするため、平成26年に慰霊碑を建立しました。
慰霊碑は、震災犠牲者数(約18,000人)を象徴する18,000枚の玄昌石(雄勝硯石)を積み上げており、訪れた方々が手を合わせ、想いを巡らせる場となっています。
また、桜森には山小屋やアスレチック施設も整備されており、自然の中で心を癒す散策コースも設けられています。
倍賞さん植樹の桜が希望の花を咲かせる
さらに、映画「男はつらいよ」で桜役を務めた倍賞千恵子さんが、震災復興を願って植樹した記念の桜を樹木葬のシンボルツリーとして、希望の花を咲かせています。
令和6年には、「花と虹の樹木葬」を増設し、森全体を「さくら里山樹木葬」として整備しました。
命と自然が調和するこの終のすみかは、訪れる方々に安らぎと希望をもたらす場所として、地域住民によって維持管理されています。
誰にでも訪れる老病死の大波に安心終活の備え
最近、葬儀のネット依頼やコロナ禍による葬送の簡素化により、大切な方とのお別れが味気ないものになりつつあります。
また、震災で家族を失い、住み慣れた家を離れて独り暮らす方が増え、高齢化による終末期の心配も深刻さを増しています。
このことは震災地だけのことでなく、日本全国の都市部においても同じ状況が見受けられます。
「残された家族に迷惑をかけたくない」「もしもの時、葬儀やお墓その後のことは大丈夫だろうか」「お一人でも安心して老後を過ごしたい」といった悩みや不安に応えるため、私たちは「終活の窓口」を開設し、ワンストップでお困りごとに対処できる体制を整えたいと考えています。
さらに、葬送委任や死後事務委任を士業や専門家と連携して進めることで、弔いの事務委任を安心してお任せいただけるよう、信頼を積み重ねてまいります。
命の循環とご縁の支え合い
てあわせは、桜の森に降る一滴の雨がやがて海へと注ぐような、「命の循環」を目指しています。
それは、世代を超えてつながるご縁を通じた支え合いによって成り立つものです。
この思いを、今後も多くの方々に伝えていきたいと考えています。
ミッション
東日本大震災後、急速な少子高齢化と孤独・無縁化が進み、多くの人々が終末期への不安を抱えています。これらは日本全体に共通する社会課題です。 (一社)
てあわせは、宮城県石巻市の『さくら里山』を拠点として、命と自然の調和を基盤にした『終のすみか』としての樹木葬プロジェクトを展開し、老病死の終末不安を安心に導く「よりよく生きる(well-being)ための終活」を支援します。
事業目的
1. 死後不安の解消と尊厳ある終末を実現するため、士業連携による終活サポートを普及します。
高齢者や独り身の方が抱える「死後の不安」を解消するために、終活相談や死後事務委任契約の支援を行っています。信頼できる専門家と連携し、必要な手続きや準備をサポートすることで、安心して最期を迎えるためのお手伝いをしています。
2. 命と自然の調和の取れた葬送としての「樹木葬」を普及推進します。
てあわせの樹木葬は、石巻の自然豊かな場所にある「桜と虹の樹木葬」を通じて、命が自然に還る新しい葬送の形を提供します。大きな墓石を持たず、維持管理の負担も軽減し、個人や家族が安心して永代供養を受けられる環境です。現代の多様なニーズに応え、墓じまいや終活を検討する方々へ、自然と共に安らぎの場を提供します。
3. well beingを実践するための心のつながりと、より充実した人生をサポートします。
てあわせは、人々が心豊かに生きられるよう、心のつながりを大切にしたサポートを提供します。地域の交流や終活に関する相談を通じて、孤独や不安を抱える方々のwell-being(心身の健康と幸福)を実現し、より充実した人生を送れるよう支援します。
「てあわせ」では、今後も命を尊び、未来へとつなぐ活動を続けてまいります。皆様と共に、終活を通じた心豊かな社会の実現を目指し、地域や社会とのつながりを大切にした活動に取り組んでいます。
ぜひ「てあわせ」の取り組みに触れ、私たちの活動を知っていただければ幸いです。