祈りと供養のしるべ 特徴
- 里山を見下ろす桜の森の中腹に位置し、総工費約400万円
- 被災3県400キロの中間地に位置し、被災地域の全方角を表す扇型の盤に手を合わせることによって、犠牲者全てに祈りを捧げることができる。
- 犠牲者・不明者数(約18,000枚)の特産雄勝スレート石(玄昌石)を使用し、一人ひとりへの祈りと供養を表している。(東京大学が設計監修)
- 鎮魂の桜オーナー支援者や、スレート(瓦)奉納者のご芳名がステンレス盤に刻まれている
- 納骨も可能で、被災地における生活困窮者は無料で納骨することができる。
- ステンレスの方向盤には、東日本の地図と石巻の海岸線が組み合わされ、北は岩手県久慈市、南は福島県いわき市の各方角が明記されている(右図)
- ステンレスの曲面加工は、宇宙工学を活かした特殊な技術を施している。
子どもの心のケアハウス(山小屋森林体験館)2015年4月設立
震災の長期仮設暮らしで、心のストレスを抱え込んでいる児童がかなりの数に登ります。
今回、ライオンズクラブの震災援助金の補助を受け、「子どもの心のケアハウス」として山小屋、東屋、遊歩道などがこの4月、鎮魂の森に整備されることになりました。
山小屋の電気はソーラーパネルを使用、雨水を利用した環境学習などもできる。
ハウス内にはストーブも設置され、冬期の活動も可能で年間を通して体験することができる。
森林セラピーという療法もあるように、震災児童の心と体の健全な育成に役立つことを願っている。
今後はツリーハウス、ターザンロープなど整備予定。
東京のアドビジョン銀座会長、東本さんから「祈りの塔」高さ4m鉄製が寄贈。
震災の悲しみを乗り越える「ブッダの瞑想とヨーガ」体験会
昨年2回にわたって「悲しみを乗り越える体験会」を仙台で開催しました。講師は鎌倉で瞑想禅とマインドフルネス(気づき)を指導する山下良道師。
震災後、悲しみを抱えたままで整理がつかず、ネガティブな感情に悩んでいる人が意外と多いのが現状です。
マインドフルネスは釈迦の瞑想を原点とし、心理療法や能力開発として各分野に取り入れられ、現在世界中の医療・教育等から注目されています。
てあわせ桜との出会い 気仙沼支部報告—小泉万里子さん(東京)
私たちは東京在住の20-30代を中心とした社会人グループですが、2011年4月から気仙沼でボランティア活動をしております。
最初は物資提供やお掃除のお手伝いなどを行っておりましたが、物資から精神的なアプローチが必要になると感じるようになりました。2012年より、手あわせ桜の代表でもある後藤さんとの出会いもあり、手あわせ桜プロジェクト気仙沼支部として活動を始めました。
私達は新たなスタートを踏み出す方々に対して、その記念に桜の苗木1本からでもプレゼントしています。植樹希望者の方々と一緒に苗木を植え、鎮魂のお祈りをし、新たな一歩を踏み出すお気持ちをみんなの前で語る。そういったセレモニーを小さいながらも行うことで、みなさん次なる一歩に向けて気持ちの整理をつけるきっかけにもなっているようです。
悲しい春から桜が咲くことで、少しでも晴れやかな気持ちで春を迎えられるようになれれば、私達も嬉しいです。
気仙沼にお住まいの方で、桜の植樹を希望される方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。